タンデムツーリング

タンデム
オートバイの多くは、二人乗りの乗車が可能になっているものが多いものです。しかし自動車とは異なり不安定な2輪の状態で走行するオートバイにおいては二人乗りは一人の場合とは異なる操作技術が必要になり、またオートバイの挙動も大きく変わるので注意が必要です。特に注意しなければいけないのが二人乗りで長距離を走行する、いわゆるタンデムツーリングです。

この場合には後ろに乗車する分重心が後ろに行ってしまうこと、また後ろの乗員にショックを与えないような操作が必要になります。
特に、コーナリングの際のバンクや段差を超える場合の速度などは一人の場合とは全く異なるので、十分な注意が必要になるのです。ハーレーの場合には比較的オートバイ自身の重量が重く、二人乗車の場合でも影響は比較的少ないものですが、それでも50kg以上の荷重が後ろに増えることになるので、十分な注意が必要です。ハーレーの場合にはタンデムツーリングに於けるセッティング方法が有ります。それはリアサスのセッティングを固めにすることです。

リアサスを固めにすることで後ろに乗車させた際の走行中のリアサスの底つきを防ぐとともに、乗員の重量によりオートバイが不安定になることを防ぐことができるのです。但し、その分衝撃吸収力は落ちるので、段差などの走行についてはより注意して走行することが重要です。